上布の買取価格相場とおさえておきたい高価買取のポイントを徹底解説！

上布とは？

上布とは、細い麻糸を用いて作る平織りの織物です。上布は薄手で風通しが良くさらりとした着心地のため、夏用の着物の素材として多く用いられます。

 

上布の歴史は古く、奈良時代には正倉院に収められたという記録が残されています。平安時代には上流階級の女性が用いる笠にその布が使われました。中世から江戸時代にかけては全国で生産されるようになり、品質の改良も行われました。

 

歴史が古いということもあり、上布は麻織物の中では最高級品とされます。

上布の種類

上布は、日本各地で生産され、独自の技術が用いられています。上布の種類には、下記のようなものがあります。

近江上布

近江上布は滋賀県の湖東地区で生産される上布です。鎌倉時代に京都の職人がこの地に住み着いて織物を生産したのが起こりであるとされています。江戸時代には近江商人が全国に売り歩き、その名が知られるようになりました。

 

近江上布は細かい絣模様の入った生地を特徴としており、上布の中でも風通しが良く涼しい着心地を実現しています。現在この地では上布に似せた生地を用いた寝具や座布団用の布地も盛んに生産されています。

八重山上布

八重山上布は、沖縄県の八重山地方で生産される上布です。江戸時代に人頭税の上納品として本土に流通しました。八重山上布は苧麻という植物から糸を紡いで手織りで生産されています。

 

八重山地方の強い日差しと海風に晒すことでオフホワイト調の独自の色合いに仕上がります。

越後上布

越後上布は、新潟県の越後地方で生産される上布です。日本の織物としては初めてユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。越後上布は、織り上げた布を越後の深い雪の上で日光に晒す雪晒しと呼ばれる独自の漂白方法を用いて作られます。

 

越後上布の特徴や買取相場についてさらに詳しく知りたい方は、「越後上布の買取価格相場とおさえておきたい高価買取のポイントを徹底解説！」を参考にしていただければと思います。

宮古上布

宮古上布は、沖縄県の宮古島で生産される上布です。宮古上布は苧麻糸の中でも特に細手のものを選んで作られるため、麻織物ながら表面がなめらかで絹のような手触になるのが特徴です。

 

細かい糸を用いるため1反を織り上げるのに2ヶ月もの時間がかかります。さらりとして肌につかないため、汗ばむ季節の単衣の着物の素材としても重宝されます。宮古上布は上に記載した越後上布と並んで、日本で最高級の織物の一つとされています。

 

宮古上布の特徴や買取相場についてさらに詳しく知りたい方は、「宮古上布の買取価格相場とおさえておきたい高価買取のポイントを徹底解説！」を参考にしていただければと思います。

能登上布

能登上布は、石川県鹿島郡鹿西町と羽咋市の周辺で生産される上布です。この地域は麻織物の一大産地で、昭和初期には麻織物の生産量が全国一になったこともあります。

 

能登上布は織り上げた布の糊を落とすため、海水に布を晒す海晒しという製法を特徴としています。能登上布の最盛期には布を干した海岸が雪が降り積もったようになったと言われています。

 

能登上布の特徴や買取相場についてさらに詳しく知りたい方は、「能登上布の買取価格相場とおさえておきたい高価買取のポイントを徹底解説！」を参考にしていただければと思います。

上布の買取相場

上布の買取相場は、その産地や状態により様々ですが、一般的な上布の場合には、買取価格は3,000円から10,000円程度です。

 

ただし上布の中でも最高級とされている宮古上布や越後上布の場合には値段が跳ね上がり、20万円以上の買取価格がつけられることもあります。

上布の買取実績

上布の買取実績の一例は下記のとおりです。

 

着物	価格
作家物の宮古上布	250,000円
越後上布	200,000円
八重山上布	100,000円

上布を高値で売るポイント

有名産地物であれば驚きの高値も期待できる上布。高値で売るにはどのようなポイントに気をつければ良いでしょうか。

着物だけではなく、上布も買取対象としている専門知識のある買取店で売る

上布は産地と状態により買取価格が大きく変動します。きちんとした価格で買取ってもらうためには、専門知識を持ったスタッフによる正確な査定が必要です。そのため、着物だけでなく上布の買取について過去に豊富な実績を持つ買取店に依頼することがポイントです。

保存状態によって価格が大きく変動する

上布は白地のものが多いため、シミや汚れが目立ってしまいます。シミが付いてしまった上布は色を染め替えしないと使い物にならないため、大きく価値が下がってしまいます。高値で売りたい場合、保管状態を確認して定期的にメンテナンスを行うようにしましょう。

特に重要無形文化財に指定されている宮古上布、越後上布は高い値段がつきやすい

上布の中でも宮古上布と越後上布は国の重要無形文化財に指定されており、最高級品であるとされています。他の産地の上布も高級織物ですが、宮古上布と越後上布の場合、買取価格は大幅に上昇します。

証紙を用意しておく

特に上布の場合は産地が買取価格に大きく影響するため、査定の際に証紙（織物の品質証明書）を用意しておくのを忘れないようにしましょう。証紙は買取後に販売される際にもその品質を証明するために用いられるため、用意があると高値での買取が期待できます。

 

また、上布以外の着物の買取相場や高く売る方法についても詳しく知りたい方は、「着物の種類や素材別の買取相場まとめ！高く売るコツは？」を参考にしてください。

上布の買取におすすめの専門店

バイセル

上布の買取におすすめの専門店がバイセルです。バイセルは着物や骨董品の買取を得意とする買取専門店です。毎月2万件を超える買取実績と高い顧客満足度を誇っています。

 

バイセルは着物以外にも反物や上布の買取実績も豊富に有しています。上布の買取についても「高値で買取ってもらえた」「期待以上の結果だった」という口コミが多数寄せられています。

 

バイセルの評判や口コミについて知りたい方は、「バイセル（旧スピード買取.jp）の着物買取の口コミ評判を徹底解説！【体験レポート付き】」を参考にしていただければと思います。

 

また、さらに詳しくおすすめの着物買取店について知りたい方は、「着物買取おすすめランキング！評判や口コミから35社を徹底比較！」を参考にしてください。