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子供用着物(七五三やお宮参りの着物)とは?
子供用着物とは、文字通り子供が着る小さいサイズの着物のことです。
子供が大きくなってくると、その成長に合わせて着物を着せたイベントが多くなってくるものです。子供が着物を着る代表的なイベントには、「お宮参り」や「七五三」があります。
お宮参り
お宮参りは日本の伝統行事であり、赤ちゃんが誕生したことを祝うために神社に参拝し、健やかな成長を祈ります。生後1ヶ月で迎えるのが通例となっており、家族にとっては産後に行われる大きなイベントの1つです。
お宮参りの際の赤ちゃんの正式な服装は着物であり、男の子はと女の子は、それぞれ以下のような晴れ着を着用するのが慣例です。
着物詳細 | 男の子 | 女の子 |
---|---|---|
お宮参り日程 | 生後31日 | 生後32日 |
着物イメージ | 元気でたくましい男性に育つように | 上品で美しい女性に育つように |
定番カラー | 黒色、紺色 | 赤色 |
定番カラー以外 | 緑色、肌色、白色 | ピンク色、水色や黄色などのパステルカラー |
着物の模様 | 熨斗目模様 | 友禅模様 |
着物に描かれる柄 | 兜、鷹、虎、軍配 | 蝶、うさぎ、牡丹、桜、梅、鈴、御所車、鞠、など |
七五三
七五三は、子供の健やかな成長を祝うために神社を参拝する伝統行事であり、男の子は数え年で3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の11月15日に行われます。
七五三の際も子供の正式な服装は着物であり、お宮参りと同様に、男の子は熨斗目模様、女の子は友禅模様などの晴れ着を着用します。
よく選ばれている着物の色や模様などは以下の通りですが、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんの意向に合わせて、あえて定番を外した着物を選択する方も増えてきています。
着物詳細 | 男の子 | 女の子 |
---|---|---|
七五三日程 | 3歳と5歳の11月15日 | 3歳と7歳の11月15日 |
着物イメージ | 凛として厳かに | 明るくて可愛らしい |
定番カラー | 黒色、紺色 | 赤色、ピンク色 |
定番カラー以外 | 白色など少し外した色 | 水色や黄色などのパステルカラー、クリーム色 |
着物の模様 | 熨斗目模様 | 友禅模様 |
着物に描かれる柄 | 兜、鷹など | 桜、松竹梅、蝶、鞠など |
子供用着物(七五三やお宮参りの着物)の一つ身、三つ身、四つ身とは?
子供の着物のサイズは、「裁ち方」によって名称が異なります。一つ身、二つ身、三つ身、四つ身、五つ身の5種類があり、一つ身から三つ身を「小裁ち」、四つ身と五つ身を「中裁ち」と呼びます。
ただし二つ身と五つ身は現在ほとんど作られることはなく、三つ身も以前よりは作成される数は減っています。ここでは、一つ身、三つ身、四つ身についてご紹介していきます。
一つ身
一つ身は、生後間もない赤ちゃんから2歳くらいまでのお子さんを対象とした幼児用の着物です。お宮参りで着用するのは、この一つ身の着物になります。並幅の着物を用いて、背縫いをせずに仕立てるのが特徴です。
一つ身を着用する際には、帯の代わりに付け紐をつけて結びます。赤ちゃんが自分で手を動かせるようになったら「肩揚げ(上げ)」をし、自分で歩き始めたら「腰揚げ(上げ)」をしてサイズを合わせます。
お宮参り以外で着用されることがあまりないため、購入ではなくレンタルされることが多い着物です。
三つ身
三つ身は、2歳から4歳くらいまでのお子さんを対象とした着物です。七五三の3歳児のイベントの際に主に着用される着物で、並み幅の反物の半分程度の布を使用して作成します。
身丈の3倍にあたる布を用いて作ることから、「三つ身」と呼ばれています。身幅が少し狭い着物なので、着用できる期間が短く、利用者としても購入せずにレンタルすることが多い着物です。
四つ身
四つ身は、4歳から12歳くらいまでのお子さんを対象とした着物です。こちらも七五三用で、5歳児、7歳児になったタイミングのイベントで使用されることが多く、三つ身より大きいサイズになります。
着物の「一反」と呼ばれる単位(およそ幅36cm、長さ12m)の半分もしくは3分の1程度を使用し作成します。身丈の4倍に当たる布を用いて作成し、肩揚げや腰揚げをして丈や裾や幅がぴったりになるようにサイズ調整します。
サイズによっては、一反の布を用いて長着と羽織のセットを作成することもでき、子供の着物でおしゃれを楽しむことができます。
三つ身よりもサイズが大きい四つ身を購入することで、3歳児のタイミングの七五三でも、5歳児や7歳児の七五三でも使用できるため人気があります。
子供用着物(七五三やお宮参りの着物)の買取相場
お宮参りや七五三で着用する子供用着物は使用するタイミングが限られているため、購入ではなくレンタルが主流になっています。そのため、買取専門店も子供用着物の買取にはあまり積極的ではありません。
買取価格は大人用着物と比べると低めとなり、状態が良い場合でも、1,000円~10,000円程度が相場です。
ただし、中には作家物や人気ブランドの着物など価値の高い子供用着物もあり、その場合には数万円以上の値段が付くことがあります。
子供用着物(七五三やお宮参りの着物)を高値で売るポイント
リサイクルショップや質屋ではなく、子供用着物の買取に対応している専門店で売る
子供用着物は洋服とは異なり、適正な査定を行うには、着物に深く精通している査定員がいるお店で査定してもらうことが必要になってきます。
リサイクルショップや質屋のスタッフは着物の専門家ではないため、子供用着物を適正に査定することは困難です。子供用着物を適正に査定してもらうには、着物買取専門店で査定を受けることが必要です。
ただし、着物買取専門店の中には子供用着物の買取を行っていない店舗もありますので、子供用着物の買取に対応している着物買取専門店を調べて査定を受けるようにしましょう。
適正な査定を受けることで、着物の価値に見合った金額で買い取ってもらえるため、高値買取が期待できます。
ウールやポリエステルが素材の着物は値段がつきにくい
子供用の着物はウールやポリエステルなどの化繊でできていることがほとんどです。
ウールやポリエステルなどの着物は自宅で洗濯できて便利ですが、着物としての価値は低く、買取を依頼しても値段がつきにくい傾向があります。
また、着物買取専門店の中には、正絹の着物以外の買取を断っている場合もあるほどです。残念ながら、ウールやポリエステルなどの子供用着物は高値での買取は期待できません。
和装小物とセットで査定をしてもらう
子供用着物を買取に出す際には、着物だけではなく、帯や草履などの和装小物とセットで査定をしてもらうと買取価格がアップする場合があります。
子供用着物を購入する際には、和装小物も同時に購入することが多いため、買い取ってもらいたい際にも、着物と和装小物をセットで査定を受ける方が断然有利です。
保存状態が大切であるため、できるだけ早めに売却する
着物は保存中にシミやカビが発生することがあり、シミやカビなどで汚れた着物は買取価格が大幅にダウンします。買取専門店によっては、汚れのある着物の買取を行っていない場合もありますので、状態が良いことが高値で売るための絶対条件になります。
長期間保存すると、シミやカビが発生しやすくなるため、子供用着物はなるべく早めに売却するのが得策です。
また、七五三やお宮参りなどで著用する、子供用着物以外の着物の買取相場や高く売る方法についても詳しく知りたい方は、「着物の種類や素材別の買取相場まとめ!高く売るコツは?」を参考にしてください。
子供用着物(七五三やお宮参りの着物)の買取におすすめの専門店
バイセル
バイセルは出張買取、宅配買取、店頭買取の3種類の方法で着物買取を行っており、全国どこに住んでいる方でも利用することができます。
バイセルには着物に精通しているスタッフが在籍しており、着物を適正に査定することが可能です。他店よりも1円でも買取価格が安ければ全品返却してくれるため、安心して利用できます。
バイセルでは子供用着物も買い取ってもらうことができ、帯や和装小物も着物とセットで買い取ってもらえます。
これまでに子供用着物の豊富な買取実績があるので、お宮参りや七五三で着用した子供用着物がある場合は、まずはバイセルに相談されることをおすすめします。
また、さらに詳しくおすすめの着物買取店について知りたい方は、「着物買取おすすめランキング!評判や口コミから35社を徹底比較!」を参考にしてください。