小宮康助とは?
小宮康助は1882年(明治15年)東京都墨田区で生まれた染色家で、1961年(昭和36年)78歳で亡くなりました。浅野茂十郎氏に小紋の型染めを学び、化学染料を使った「しごき」と呼ばれる型染めの技法を生み出しました。
小宮康助は1955年(昭和30年)に江戸小紋で人間国宝の認定を受け、6年後に78歳で亡くなりましたが、小宮康助が生み出した型染めの技法は息子の小宮康孝が受け継ぎ、息子の小宮康孝氏も1978年(昭和53年)に人間国宝に認定されています。
息子の小宮康孝氏は2017年(平成29年)に91歳で亡くなりましたが、現在は小宮康助の孫にあたる小宮康正氏が江戸小紋の型染めの技法を受け継いでいます。小宮康助の孫の小宮康正氏も2018年(平成30年)に人間国宝に認定されました。
小宮康助が手掛けた江戸小紋染の文様はとても繊細で、遠くから見ると無地の着物のように見えますが、近くで見るととても細かな文様が染められています。
とても上品に仕上がっており、プリント染めの江戸小紋風の着物とは一線を画します。これは、現在も受け継がれており、小宮家の江戸小紋染といえば文様が繊細で上品であることが大きな魅力になっています。
小宮康助の着物の価値
一般的に小紋は礼装として着用することはできませんが、江戸小紋のルーツは武士の最礼装である裃であるため、江戸小紋は準礼装として着用することができます。いろいろな場面で着用できるため、江戸小紋の需要は高く、市場には数多くの江戸小紋風の着物が出回っています。
しかし、市場で出回っているのはプリント染めの江戸小紋風の着物であり、小宮康助が手掛けた江戸小紋染は、プリント染めの江戸小紋風の着物とは一線を画します。もし、小宮康助の作品であることが証紙や落款で証明されると、かなりの高値が付きます。
小宮康助の作品には、江戸小紋 極鮫や江戸小紋 花鳥風月妻変り、江戸小紋 にたりとつこう縞、一越極あられ絵羽織などがあります。
江戸小紋染の本家である小宮家は、三代に渡って人間国宝に認定されていますが、初代の小宮康助は1961年(昭和36年)に亡くなっていますので、小宮康助の作品が市場に出ることはほとんどなく、一部の美術館等に保存されているだけです。
初代の小宮康助の作品と言われているものは、二代目の小宮康孝氏か三代目の小宮康正氏の作品である可能性がありますので、着物に精通している専門家による査定を受けることが必要です。
また、小宮康助以外の作家物や種類ごとの着物の買取相場について知りたい方は、「着物の種類や素材別の買取相場まとめ!高く売るコツは?」を参考にしてください。
小宮康助の着物を売るのにおすすめの買取専門店
バイセル
小宮康助の着物を売るのにおすすめする買取専門店はバイセルです。
小宮康助の着物は、市場に出回ることがほとんどなく、希少性が高いものですが、着物の知識のないリサイクルショップや質屋で売ってしまうと、ただの古い着物として扱われてしまい、不当に安い金額での買取になってしまう可能性があります。
その一方で、バイセルに査定を依頼した場合、作家物の着物の知識があるプロの査定士が小宮康助の着物を正しく査定し、高価買取が期待できます。
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