鎌倉芳太郎とは?
鎌倉芳太郎は、1898年香川県生まれの染織家であり、沖縄文化研究者です。東京美術大学図画師範科を卒業後、沖縄の女子師範学校や第一高等女子校で教鞭を執り、その後東京美術学校の助教授を歴任します。
その傍ら、本州では見られない沖縄の美しい景色に魅了され、民族衣装や建築物、絵画などさまざまな芸術文化の研究にも力を注ぎました。
ところが、東京の自宅が失火により焼失してしまうと、これを機に再び沖縄へと渡り、琉球紅型の研究を始め、還暦も間近になったころ染織家としての活動を開始します。
すると、1958年の日本伝統工芸展で琉球紅型の長着を出品したのをきっかけに、60歳で入賞を果たし、以降も入賞を続けるようになります。そして、1973年に75歳を迎えると、重要無形文化財「型絵染」の人間国宝に認定されます。
従来の琉球紅型はもともと沖縄の王家や身分の高い士族の衣装のほか、舞踊の衣装にも用いられていたもので、その特徴は沖縄独特の鮮やかな色合いによる華やかさと気品を合わせ持った模様です。
定番は海藻や貝、魚、草花、鳥といった身近なものをモチーフしているもので、ほかにも、沖縄にはみられない本土や中国の風物も数多く取り入れられています。
一方で鎌倉芳太郎の琉球紅型は華やかな沖縄の着物のイメージとは少し離れた作品も少なくありません。どちらかというと一見地味なデザインともいえ、それだけに日常でも気軽に使いやすい落ち着いた色合いで、なおかつ琉球の伝統も巧みに盛り込まれているのが特徴です。
そんな鎌倉芳太郎の描いた着物や帯の模様は可愛らしく優しい色使いが多いことから、外出や食事会といった、ややカジュアルなシーンにもマッチします。
鎌倉芳太郎の着物の価値
鎌倉芳太郎の着物や帯といった作品はもともと流通量が少なく、取り扱い件数の多い呉服店でも年に数点しか取り扱いがないといったことも珍しくありません。
このように希少性が高く、さらに鎌倉芳太郎は人間国宝でもあることから、その作品は高価買取の可能性が非常に高くなります。
実際に中古市場では30万円前後で取引されている着物もあり、有名作家の中でも高い買取価格になっています。
しかしながら、鎌倉芳太郎が作家として活動していた時期を考えると、現存している作品はかなり古いものと考えられ、保存状態によっては高価買取が期待できないケースもあります。
ただし、鎌倉芳太郎は世界的にも高い評価を受けている作家であり、保存状態にかかわらず、最低でも数万円の値が付くのが一般的です。
また、鎌倉芳太郎以外の作家物や種類ごとの着物の買取相場について知りたい方は、「着物の種類や素材別の買取相場まとめ!高く売るコツは?」を参考にしてください。
鎌倉芳太郎の着物を売るのにおすすめの買取専門店
バイセル
鎌倉芳太郎の着物を売るのにおすすめする買取専門店はバイセルです。
鎌倉芳太郎の着物や帯は、希少性が高く有名作家物の着物の中でも価値が高くなっていますが、着物の知識がない店舗やリサイクルショップでは、鎌倉芳太郎の着物であることを見抜くことができず、低い買取額になってしまう可能性があります。
バイセルに査定を依頼した場合は、着物の知識が豊富であるプロの査定士が鎌倉芳太郎の帯や着物の価値を見抜き、適切な査定額を提示してもらうことができます。
バイセルは他店でも1円でも安かったら返品可能を掲げているため、鎌倉芳太郎の着物も高価買取が期待できるため、まずは気軽に査定依頼してみることをおすすめします。
また、さらに詳しくおすすめの着物買取店について知りたい方は、「着物買取おすすめランキング!評判や口コミから35社を徹底比較!」を参考にしてください。