中島秀吉とは?
中島秀吉は、1883年生まれの彫刻師・着物作家で、江戸小紋の着物を作るために必要な伊勢型紙の彫刻師として明治から昭和にかけて活動していました。
1893年から豊田喜蔵に師事して型紙の彫刻について学び、1916年には独立して三重県鈴鹿市に工房を開き、伊勢型紙職人として活躍するようになります。
彼は優れた型紙を数多く製作し、昭和30年にはその技術が認められ、伊勢型紙の人間国宝にもなっています。伊勢型紙には錐彫・突彫・縞彫・道具彫といった4つの技法がありますが、中島秀吉の特徴は道具彫の技術に特に優れていたことです。
彼はミリ単位であってもズレが生じてはいけない江戸小紋などの型紙を完璧に仕上げることができました。中島秀吉の型紙は現在でも江戸小紋の代表的なものとなっています。
彼が製作した型紙は機械が作ったものにも劣らない精巧さがあるのに加え、全てを手作業で行っていることによる丸みのある豊かな表現力も感じられます。
そのため彼の型紙を使った着物のデザインも非常に人気があります。作家として成功するだけでなく伊勢型紙の振興にも力を入れており、多くの型紙彫刻師を育成していることも彼の功績となっています。
中島秀吉の着物の価値
中島秀吉の製作した伊勢型紙は非常に精巧でデザインも優れており、彼の型紙から作られている着物も人気があります。しかし、1つの型紙から数多くの着物を生産することができるため、着物1枚当たりの価格はそこまで高いものにはなっていません。
中古品を売却する場合にも、他の有名な着物作家が製作した着物のような高額の買取価格は期待できません。
ただし、中島秀吉は人間国宝にも認定されるほど高い評価を受けているため、たとえ中古品であっても一定の価値がつくことは考えられます。状態の良い着物であれば数万円での買取は期待することができます。
中島秀吉の着物を買取に出す場合には、まずは買取専門店で着物の査定をしてもらいましょう。
プロに査定をしてもらうことで正確な価値を知ることができ、納得のいく価格で売りに出すことができます。複数の店舗で査定をしてもらい、できるだけ高い価値をつけてくれるところに売却すると良いでしょう。
着物が美品の状態であることはもちろん、着物の産地や作者を確認できる証紙などが揃っていれば買取価格を高くしてもらえることがあります。買い取ってもらいたい着物や付属品は大切に保管しておきましょう。
また、中島秀吉以外の作家物や種類ごとの着物の買取相場について知りたい方は、「着物の種類や素材別の買取相場まとめ!高く売るコツは?」を参考にしてください。
中島秀吉の着物を売るのにおすすめの買取専門店
バイセル
中島秀吉の着物を売るのにおすすめする買取専門店はバイセルです。
他の有名作家物の着物ほどではありませんが、中島秀吉の型紙から作られている着物の買取金額は、数万円程度になることが予想されますが、着物の知識がない業者やリサイクルショップの場合、適切な査定額を提示してもらうことができず、1万円以下の買取になってしまう場合があります。
バイセルに査定に出した場合は、着物の専門知識がある査定士が、中島秀吉の着物価値を見抜き、適切な査定額を提示してもらうことができます。
バイセルは他店でも1円でも安かったら返品可能を掲げており、中島秀吉の着物も高価買取が期待できるため、まずは気軽に査定依頼してみることをおすすめします。
また、さらに詳しくおすすめの着物買取店について知りたい方は、「着物買取おすすめランキング!評判や口コミから35社を徹底比較!」を参考にしてください。