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付け下げとは?
付け下げは訪問着を簡略化した着物と言われており、豪華な訪問着が禁止されていた戦時中に考案された着物で、反物の状態で柄付けがなされます。訪問着と付け下げの本格的な違いになると呉服屋でも難しいといわれていますが、付け下げには、「着用した際に柄の向きが全て上向きになっている」、「縫い目に柄がかからない」という特徴があります。
また、付け下げは訪問着よりも価格がかなり安く、付け下げの購入価格は訪問着の半値以下になることが多くなっています。そのため、付け下げの各は訪問着よりも低いものとされており、準礼装として位置付けられています。
付け下げは、未婚既婚問わず着用可能で、結婚式などのフォーマルな場から、パーティーなどのカジュアルな場まで幅広く着用することができます。また、付け下げは、訪問着よりも簡素であるため、特にお茶会では訪問着よりもふさわしいとされています。
付け下げの種類
付け下げには、「付け下げ」、「付け下げ訪問着」、「付け下げ小紋」の3種類が存在しています。
付け下げ訪問着
付け下げ訪問着とは、訪問着を意識して作られており、格式の高い柄が上前の衽をまたいで入れられています。本仕立ての訪問着は合口の柄がきちんとつながるように制作されますが、付け下げ訪問着は1、2か所しか合口に柄がかからないようにデザインされ、かかっている部分の柄もズレが出てきます。
正式な訪問着より柄は控えめで、紋を入れなければ少々くだけたようなパーティーにも出られるので、用途としては幅広く使うことができます。
付け下げ小紋
付け下げ小紋とは、着物全体に上向きの柄が入った着物のことです。付け下げ小紋の格は、小紋と同格であり、カジュアル寄りの着物となっているため、気軽に着ることができます。
付け下げの買取相場
通常の付け下げの買取価格は、状態の良いものでも数千円から1万円程度になっており、訪問着よりも買取価格は安くなっています。ただし、未使用品の付け下げ訪問着や有名作家物などは、15,000円以上する場合があり、高価買取が期待できます。
付け下げを高値で売るポイント
付け下げの買取を依頼したい方は高値で売るためのポイントをご確認ください。
リサイクルショップや質屋ではなく、専門知識のある買取店で売る
リサイクルショップや質屋は、着物以外にも様々な物が買取対象になっていますので便利ですが、着物の専門知識のいる査定員がいる可能性は低いです。
付け下げは通常それほど高価買取は期待できませんが、作家物や付け下げ訪問着には高い買取価格がつくケースもあります。知識のない査定員がこうした価値のある付け下げを見落としてしまうこともありますので、専門知識のある査定員がいる買取店で付け下げを査定してもらうことを強くおすすめします。
伝統工芸品や有名作家物の場合は証紙を用意しておく
伝統工芸品や有名作家物の付け下げは高価買取が期待できますが、用意しておきたいのが証紙です。証紙は伝統工芸の組合が、本物の伝統工芸品であることを証明するために発行するものです。証紙を着物とともに提示すると、査定士も値打ちがわかり、精度の高い査定に結びつきます。
汚れやシミがつかないように保管する
付け下げなどの着物の買取価格は、汚れやシミの有無によって大きく買取価格が変わってきます。そのため、付け下げの保管方法には気を配っておく必要があります。特に着物に湿気は大敵であるため、最低年1回、できれば年3回は虫干しして外気に触れさせると良いでしょう。
丈が長い方が価格がつきやすい
付け下げもほかの着物と同様、丈が長いと値段がつきやすくなっています。買取業者が再度販売する際に、丈が長いと直しがしやすいという事情があるためです。買取は場合は、大は小を兼ねると考えておいてください。
また、付け下げ以外の着物の買取相場や高く売る方法についても詳しく知りたい方は、「着物の種類や素材別の買取相場まとめ!高く売るコツは?」を参考にしてください。
付け下げの買取におすすめの専門店
バイセル
CMでも馴染めが深いバイセルは、「スピーディーな査定」、「付け下げなどの着物の知識がある多数の査定品が在籍」、「クーリングオフ制度の徹底」、「全国に出張買取が可能」などの特徴ある買取専門店になります。
女性鑑定士の指定も可能であり、他社よりも1円でも買取価格が安い場合は、返品も受け付けています。バイセルは付け下げの買取実績も豊富であり、「落ち着いた色の付け下げ等4点を4万7千円」、「鮮やかな染めの付け下げや帯など十数点で9万8千円」などの高価買取の実績があります。
また、さらに詳しくおすすめの着物買取店について知りたい方は、「着物買取おすすめランキング!評判や口コミから35社を徹底比較!」を参考にしてください。