喜多川俵二とは?
喜多川俵二は、1936年京都府出身の染色家で、父は故人で重要無形文化財保持者(人間国宝)の京都西陣「俵屋」17代喜多川平朗です。
俵二はその次男として生まれ、平朗の元で織の技術を学ぶと、父の逝去をきっかけに、1988年俵屋の18代を継承しました。
1989年には伊勢神宮の式年遷宮神宝装束「錦」「羅」「紗」などを製織し、1990年、秋篠宮殿下・紀子様の御婚儀では装束「御即帯」「十二単」製織します。
その後も天皇御即位御大典の際には御装束「御即帯」、「十二単」製織や、1993年皇太子殿下・雅子様御婚儀では装束「御即帯」「十二単」の製織なども手がけ、こうした功績が評価され、1999年には父に次ぐ重要無形文化財(人間国宝)の認定を受けました。
また、皇室のさまざまな儀式用装束や伊勢神宮の御神宝、装束などを製織する一方、正倉院御物といった古代織物の復元など、有職織物の復元や制作にも取り組んでいます。
喜多川俵二の製織する有職織物は、奈良時代に唐より伝来したもので、平安時代以降に日本人の好みに合わせて和様化し、宮廷をはじめとする公家の間で装束や調度として用いられたものです。
技法としては、綾・浮織物・二倍(ふたえ)織物・錦・羅・紗・縠(こく)といったものがあり、襲の色目を生かすための単色での表現や、織りで文様を表すための、幾何学的な繰り返し文様が特徴となっています。
このように有職織物には色彩、文様、織の組織など、細かな決まりごとがあり、その様式を守って織り上げられる、品格のある色調や洗練された文様は、日本の美の原点ともいうべき織物です。
喜多川俵二の着物の価値
喜多川俵二の作品は、市場で取引されるケースが少ないことから、中古品であっても10万円を超える高値で取引されることが少なくありません。
また、未使用品であれば所有者が変わって中古品として取り扱われても、約20万円を超える金額で取引されることもあります。
具体的なところでは、独自の技法で細い糸により有職文様を織り上げた袋帯が約18.5万円、唐織錦袋帯が約15万円、「東寺牡丹文」と題された中古品の名古屋帯が約12万円といった市場での取引実績があるようです。
また、喜多川俵二のような有名作家が手がけた作品の場合には購入時に付属の箱に落款が入っている場合があります。
これは作家が作品に携わったことを証明するものであり、買取価格に影響するため、購入時の付属の箱は大切に保管しておくとよいでしょう。
また、喜多川俵二以外の作家物や種類ごとの着物の買取相場について知りたい方は、「着物の種類や素材別の買取相場まとめ!高く売るコツは?」を参考にしてください。
喜多川俵二の着物を売るのにおすすめの買取専門店
バイセル
喜多川俵二の着物を売るのにおすすめする買取専門店はバイセルです。
人間国宝である喜多川俵二の作品は中古品であっても、10万円以上の買取金額になりますが、着物の知識がない店舗やリサイクルショップでは、喜多川俵二の作品の価値が分からず、正しい査定額にならず、買い叩かれてしまう可能性があります。
バイセルに査定を依頼した場合は、着物の知識が豊富であるプロの査定士が喜多川俵二の着物や帯の価値を見抜き、適切な査定額を提示してもらうことができます。
バイセルは他店でも1円でも安かったら返品可能を掲げているため、喜多川俵二の着物も高価買取が期待できるため、まずは気軽に査定依頼してみることをおすすめします。
また、さらに詳しくおすすめの着物買取店について知りたい方は、「着物買取おすすめランキング!評判や口コミから35社を徹底比較!」を参考にしてください。