小宮康孝とは?
小宮康孝は1925年(大正14年)に東京都台東区浅草で生まれた染色家で、2017年(平成29年)91歳で亡くなりました。
小宮康孝の父親は同じ染色家で人間国宝に認定された小宮康助で、小宮康孝も1978年(昭和53年)に人間国宝に認定され、1985年(昭和60年)に第1回東京都文化賞を受賞しています。
小宮康孝は父の小宮康助氏の下で修行を重ね、江戸小紋の型染めの技術を受け継ぎました。
小宮康孝は亡くなりましたが、江戸小紋の型染めの技法は息子の小宮康正氏(2018年(平成30年)に人間国宝に認定)が受け継ぎ、日本の貴重な型染めの技法が三代に渡ってしっかりと継承されています。小宮康正氏の長男の康義氏と次男の康平氏も後継者として修業中です。
江戸小紋は型染めですので型紙の使用が欠かせませんが、型紙は新しい型紙を使うことにこだわっています。伝統を守りながらも、新しい技術をどんどん取り入れていくのが小宮家のスタイルです。
小宮康孝の江戸小紋染の作品は非常に繊細で上品な文様で、着物ファンの間で高い人気があります。小宮康孝は江戸小紋着尺「鶉皮」や江戸小紋着尺「菊菱入り隅切平角」、江戸小紋着尺結城地「二つ割竹縞」など91歳で亡くなるまでに数多くの江戸小紋染の作品を残しており、高い値段で取引されています。
小宮康孝の着物の価値
小宮康孝は人間国宝に認定されている染色家ですので、小宮康孝の江戸小紋染は高い値段が付きます。無形文化財・紋章上絵使用の最高級江戸小紋だと20万円程度の値段が付き、単衣仕立て上がりの最高級江戸小紋だと15万円程度の値段が付きます。
人間国宝の認定を受けている名匠の作品ですので、証紙や落款がきちんとあって状態が良ければ、高値買取が十分に期待できます。
実際の買取価格の一例をご紹介しますと、漆黒の地色に愛らしい桜の花びらの文様が染められた江戸小紋 桜文の買取価格は約17万円です。この着物は下前の衿先に落款があり、小宮康孝の作品であることが証明されています。
黒白よろけ縞の江戸小紋の買取価格は約12万5000円で、この作品も小宮康孝の作品であることが証明されています。
小宮康孝の作風を真似している着物は数多く出回っていますので、小宮康孝の作品であることを証明する証紙や落款は必ず必要です。
また、着物に精通している査定士でなければ小宮康孝の作品の価値を見抜けないため、信頼できる着物買取専門店で査定を受けることが大切です。
また、小宮康孝以外の作家物や種類ごとの着物の買取相場について知りたい方は、「着物の種類や素材別の買取相場まとめ!高く売るコツは?」を参考にしてください。
小宮康孝の着物を売るのにおすすめの買取専門店
バイセル
小宮康孝の着物を売るのにおすすめする買取専門店はバイセルです。
人間国宝である小宮康孝の着物は、20万円近い値段がつくことがありますが、リサイクルショップや知識のない買取店に査定を依頼した場合、正しい価値を見抜くことができず、不当に安い金額で買取されてしまう可能性があります。
バイセルに査定を依頼した場合、着物の知識が豊富であるプロの査定士が小宮康孝の着物を正しく査定し、高価買取が期待できます。
バイセルは他店でも1円でも安かったら返品可能を掲げるなど、高価買取が期待でき、作家物の買取実績も豊富であるため、まずは気軽に査定依頼してみることをおすすめします。
また、さらに詳しくおすすめの着物買取店について知りたい方は、「着物買取おすすめランキング!評判や口コミから35社を徹底比較!」を参考にしてください。