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古い着物の買取相場は?
着物は個別性が強く、素材や保管状態、売却先などによって買取価格はまちまちです。そのため、はっきりとした買取相場というものはありませんが、状態の良い新しい着物と比べると古い着物は買取価格が低くなり、値段が付かない場合があります。
リサイクルショップや質屋だと、古い着物の買取価格は数百円以下になることがあり、「一山いくら」という従量制での買取価格になることもあります。
信頼できる着物の買取専門店だと、着物に精通している査定士が一品ずつ丁寧に査定をしますので、従量制での買取価格になるようなことはありません。
着物の種類や状態にもよりますが、古い着物の買取相場は、未使用品の半額から4分の1程度になることが多いです。
買取専門店の買取価格は店によって大きく異なりますので、評判の良い信頼できる店を選ぶことが大事になってきます。
評判の良いおすすめの買取専門店について知りたい方は、「着物買取おすすめランキング!評判や口コミから35社を徹底比較!」を参考にしてください。
古い着物を処分するのにおすすめの方法
リメイクする
着物リメイクが静かなブームになっており、古い着物をリメイクすることでオシャレに再利用できます。
着物リメイクの作品はネットで公開されており、古い着物をトートバッグや大きな肩掛けバッグにしたり、オシャレなスカーフにリメイクするなど、アイデア次第でいろいろな物にリメイクできます。
着物をリメイクした作品をヤフオクやメルカリなどで販売している人も存在し、ティッシュケースやブックカバー、巾着袋などが数百円程度で販売されています。
作品によっては1,000円以上で売れる場合があり、趣味を副収入にすることができます。
買取専門店に売る
着物を専門に買い取っている買取専門店だと、古い着物も買い取ってもらえる場合があります。着物の買取専門店には着物に詳しい査定士がいますので、古い着物でも価値が高いと判断されると高値で買い取ってくれます。
買取専門店が古い着物でも適正価格で買い取ってくれる理由は、買取専門店は独自の販売ルートを持っており、お客様から買い取った古い着物を再販して確実に利益を上げられるからです。
古い着物を売る際には、このような独自の販売ルートを持っている買取専門店の利用が最もおすすめです。
ただし、買取専門店によっては古い着物の買取を断る場合があり、査定が可能でも安値しか付かないことがあります。よって、古い着物を売る際には、買取専門店の選び方が重要になってきます。
また、さらに詳しく着物の処分方法について知りたい方は、「着物の処分方法まとめ!ゴミとして捨てるのはもったいない!」を参考にしてください。
古い着物を高く売る方法
リサイクルショップや質屋ではなく、買取専門店に売る
古い着物をリサイクルショップで売ると、数百円程度の値段しか付かないことがあります。成人式の時にご両親に50万円で買ってもらった振袖が500円しか値段が付かなかったという口コミもあり、リサイクルショップでは着物を高値で売ることは困難です。
リサイクルショップによっては、着物も古着と同じ扱いを受け、1kg当たり150円など従量制で査定額が決まることもあります。質屋も同様で、古い着物をリサイクルショップや質屋で売却するのは避けることが賢明です。
リサイクルショップや質屋だと着物の買取価格が安くなる理由は、リサイクルショップや質屋には着物に詳しい査定士がいないからです。
着物を売る際にはリサイクルショップや質屋ではなく、着物に精通している査定士がいる買取専門店で売ることを強くおすすめします。
作家物や伝統的工芸品の場合は、証紙を用意しておく
古い着物でも本場大島紬や結城紬、加賀友禅などの伝統的工芸品は、証紙があると高値で買い取ってもらえる場合があります。
小宮康孝や森口邦彦、鎌倉芳太郎などの人間国宝の作品や作家物も、証紙があれば高値での買取が期待できます。
着物の証紙や落款は偽物ではなく本物であることを証明するものですので、作家物や伝統的工芸品の古い着物の査定を受ける際には必ず用意することが必要です。
また、着物の種類ごとにどのくらいの値段で売れるのかを知りたい方は、「着物の種類や素材別の買取相場まとめ!高く売るコツは?」を参考にしてください。
状態が良いものの方が高く売れる
着物は状態が良いものほど高値が付きますので、古い着物も状態が良ければ高値で売れる可能性があります。状態が良い着物とは、「シワやシミがない」「目立つ汚れがない」「カビが生えていない」「防虫剤などの臭いがない」などが要件になります。
長い間、タンスの中に保管していた着物は、風通しの良い日陰で陰干しをすると、防虫剤の成分が気化して、ある程度は状態が良くなります。
状態が悪い着物はクリーニングに出すと綺麗になることがありますが、着物のクリーニング料金は高額ですので、高価買取が期待できない古い着物の場合は、現状のまま査定を受けることが賢明です。
丈が長い着物の方が高く売れる
日本人の平均身長はこの60年間で10cm以上も伸びていますので、古い着物は丈が短くて着られないことが多いです。丈が短いことも、古い着物が高く売れない理由になっています。
丈の長い着物はサイズ直しをすると着ることができますので、古い着物でも丈が長ければ高値で売れる可能性があります。
古い着物を高値で売るには、最低でも丈は155cmは必要で、丈の長さが155cm未満の古い着物は高値で売ることは難しいです。値段が付かない古い着物は、リメイクの素材にするなどして再利用することをおすすめします。