芹沢銈介とは？ 芹沢銈介は、1895年生まれの染色工芸家です。建築物の図案家や本の装丁画家として活動していた彼は、33歳のころから着物の研究に取り組むようになりました。紅型の風呂敷の美しさに目を引かれたことがきっかけとされています。 着物作家として活動するようになった彼が生み出した型絵染の着物は日本国内だけでなく、海...

鈴田滋人とは？ 鈴田滋人は、1954年生まれの染織家で、昭和後期から現在にかけて着物職人として活躍しています。父親であり鍋島更紗の再興に尽力していた鈴田照次の後を継ぎ、独自の技法である木版摺更紗（もくはんずりさらさ）を確立しました。 彼の作風は次第に高く評価されるようになり、1982年に第29回日本伝統工芸展で入選を...

江里佐代子とは？ 江里佐代子は1945年に京都市で生まれた截金師です。截金（きりかね）とは、薄い金箔、銀箔、プラチナ箔などを重ね合わせ厚みを出した金属を用いて細かな模様を表現する技法です。 この技術は、古代ヨーロッパに由来する大変古い技術で日本には1400年頃伝来しました。主に仏具に模様を施す際の技術として重宝されま...

上野為二とは？ 上野為二は、明治34年に京都で生まれた染織家です。為二の生家は元々京友禅の製作に携わってきた家系で、父である上野清江も京友禅の名職人として知られた人物でした。 為二は、そんな父から京友禅の技法を学びました。為二は父から教わった京友禅に加賀友禅の技法を加えた京加賀と呼ばれる技法を習得しました。 さらに...

稲垣稔次郎のプロフィール 稲垣稔次郎は、明治35年に京都で生まれた人間国宝作家です。父の竹次郎は日本画家として活躍した人物で、兄の仲静も日本画家として活躍しましたが、25歳という若さで逝去してしまいました。 稔次郎は、父や兄と同じく芸術の道を志し、大正11年に京都市美術工芸学校を卒業します。卒業後は、東京三越本店の図...

平良敏子とは？ 平良敏子は、1921生まれの染織家です。沖縄の伝統的な工芸品の保護に取り組む中で、芭蕉布の着物作家としても活躍するようになりました。現在でも着物作家として活躍を続けており、芭蕉布を振興するための活動を行っています。 また、彼女が制作している芭蕉布の着物は高い評価を受けるようになり、平成12年には芭蕉布...

将雪英とは？ 将雪英は中国刺繍の着物作家として知られている人物です。幼少のころから刺繍の技法を学び、蘇州刺繍の代表的な人物ともされています。 将雪英は、刺繍大国としても知られる中国でも特に優れた技術を持っていると評価されていて、日本における人間国宝に匹敵する「中国工芸美術大師」という認定を受けているほどです。 現在...

田島比呂子とは？ 田島比呂子は1922年生まれの染織家です。14歳の時から高村樵耕らから下絵を中心とする友禅染の技法について学び、昭和29年には独立して友禅着物の作家として活躍するようになりました。 その後、田島比呂子が製作した着物は昭和34年に日本伝統工芸展で入選したことを皮切りに、様々な賞を受賞して高い評価を受け...

志村ふくみとは？ 志村ふくみは、1924年生まれの染織家です。着物作家として活躍していて、草木染めの糸を使った紬織の着物で知られています。母親である小野豊から染織について学び、植物由来の染料と紬織の研究に力を入れるようになりました。 彼女の作品は高い評価を受けており、日本伝統工芸展など数多くの賞を受賞しています。19...

清水幸太郎とは？ 清水幸太郎は、明治30年生まれの染織家で、大正から昭和の時代にかけて着物作家として活躍していました。 同じく染織家であった父の清水吉五郎から染織の技術について学び、父の死後は家業を継いで着物作家として活動を始めました。 昭和27年には長板中形協会の技術競技会にて金賞と銀賞をともに受賞するなど、彼の...