久保田一竹とは？ 久保田一竹は、1917年生まれの染色家です。彼は1937年に辻が花染めと呼ばれる技法と出会い、辻が花染めの再現と研究に人生をかけるようになりました。 太平洋戦争への出兵や、シベリアでの抑留などがあり思うように研究が進められなかったものの、帰国後は辻が花染めの発展に力を注ぐことができるようになります。...

木村雨山とは？ 木村雨山は、石川県金沢生まれの加賀友禅染織家です。昭和52年に86歳で亡くなるまで、彼独自の技法を生かして魅力的な加賀友禅を数多く生み出していました。 彼はかつて、金沢で暮らしていた南画家である大西金陽からは日本画を、加賀染の名工として知られている和田雲嶂からは加賀友禅をそれぞれ学んでいました。 伝...

北村武資とは？ 北村武資は、昭和10年8月18日生まれの芸術家です。昭和の後期から平成にかけて、染織家として活躍しています。彼は1951年に15歳から西陣にて織物工の見習いとして働き始め、数多くの織物技術を身につけるようになりました。 昭和40年に開かれた日本伝統工芸染織展で入賞を果たしたことを皮切りに、多くの芸術展...

化繊（ポリエステル）の着物の特徴とは？ 化繊（ポリエステル）の着物は、安価で頑丈なのが特徴です。化繊（ポリエステル）は量産しやすく価格が安いため、洋服にも広く用いられている素材です。化繊（ポリエステル）の着物も天然素材の着物に比べると価格が安価で手に入れやすいのが特徴です。 また化繊（ポリエステル）は頑丈なため、型崩...

長襦袢とは？ 長襦袢とは、着物の下に重ねて着用する衣装です。長襦袢はよく肌襦袢と混同されてしまうことがありますが、肌襦袢は、着物を着用する際の下着として用いる衣類で肌に直接身につけます。 対して長襦袢は、肌襦袢の上から着用し、ちょうど着物と肌襦袢の中間に位置するようになる衣装です。スーツで例えるなら肌襦袢がシャツの下...

喪服とは？ 喪服とは、葬儀や通夜などの喪に服すべき場面で着用する着物のことです。元々喪服は、亡くなった方の遺族が喪中に着用する衣服のことを指しました。これには死の穢れ（けがれ）を払うという意味合いがあり、喪に服する意味を込めた日本の習慣から来るものでした。 やがて喪服は単純に「喪に服する意を表す衣服」として用いられる...

正絹の着物の特徴とは？ 正絹（しょうけん）とは、絹100％で作られた布地のことです。絹は蚕の繭から取れる糸で作られる織物であり、独特の光沢を持つなめらかな質感が特徴です。同時に丈夫さも持ち合わせているため、古代には矢を防ぐ鎧の代わりとして用いられたこともあります。 着物には絹の他に麻、木綿、ポリエステル、ウールなど様...

木綿の着物の特徴とは？ 木綿とは、綿から取れる繊維を布地にした織物です。木綿の着物は、カジュアルに日常使いができる着物として人気があります。日本へは江戸時代に伝わり、明治時代以降、政府が綿布の生産強化を打ち出したため急速に生産量が拡大しました。 木綿は肌触りが良く、汗を吸収しやすい素材です。自宅で洗濯することもでき、...

麻の着物の特徴とは？ 麻は植物の繊維から取れる糸を織り上げて作る織物の総称であり、縄文時代から衣服の原料として使われている非常に歴史のある織物です。原料となる植物の種類によって、リネン、ラミー、ヘンプなど様々な名称で呼ばれます。 着物に使われるのは主に苧麻（ちょま）という植物から取れる繊維を用いて織り上げられる麻織物...

能登上布とは？ 能登上布（のとじょうふ）は、石川県鹿島郡中能登町や羽咋市などの能登半島の中部で、約2000年前の神話の時代から生産されている麻織物です。 「上布」は、麻織物の最高級品だけに贈られる称号であり、能登上布は皇室への献上品にも選ばれています。新潟県の越後上布、沖縄県の宮古上布と並ぶ日本を代表する上布であり、...