佐々木苑子とは？ 佐々木苑子は昭和14年生まれの東京出身の染織家です。昭和後期から平成にかけて、紬織の着物作家として活躍しています。 静岡や鳥取、島根の工房を渡り歩いて紬織や緯絣の技法を身につけた後、昭和44年に自宅を工房として、独立した着物作家として活動を始めました。 彼女の作品は非常に高い評価を受けるようになり...

喜多川俵二とは？ 喜多川俵二は、1936年京都府出身の染色家で、父は故人で重要無形文化財保持者（人間国宝）の京都西陣「俵屋」17代喜多川平朗です。 俵二はその次男として生まれ、平朗の元で織の技術を学ぶと、父の逝去をきっかけに、1988年俵屋の18代を継承しました。 1989年には伊勢神宮の式年遷宮神宝装束「錦」「羅...

喜多川平朗とは？ 喜多川平朗は1898年、京都府生まれの染色工芸家です。 1921年京都市立絵画専門学校日本画科を卒業すると、父に就いて織物製織技術を学び、1927年に家業を継いで400年以上の歴史を持つ有職織物の老舗、京都西陣織りの俵屋の17代目を務めました。 また、大正から昭和にかけ、正倉院の資料調査整理などで...

鎌倉芳太郎とは？ 鎌倉芳太郎は、1898年香川県生まれの染織家であり、沖縄文化研究者です。東京美術大学図画師範科を卒業後、沖縄の女子師範学校や第一高等女子校で教鞭を執り、その後東京美術学校の助教授を歴任します。 その傍ら、本州では見られない沖縄の美しい景色に魅了され、民族衣装や建築物、絵画などさまざまな芸術文化の研究...

甲田綏郎とは？ 甲田綏郎は昭和4年生まれの染織家です。父親で人間国宝にもなった甲田栄佑から、江戸時代より伝わっている製作技法である仙台平の技法を学び、昭和45年には仙台平の工場を受け継ぐことになりました。 甲田綏郎の伝統的な技法は高い評価を受けるようになり、彼の作品は高い価値を持つようになりました。平成14年には仙台...

甲田栄佑とは？ 甲田栄佑は、明治35年生まれの染織家です。八王子織染工業学校専門学校で織物について勉強した後、父親である陸三郎や佐山万次郎から仙台平の技法について学び、やがて無撚先染織と呼ばれる独自の技法を完成させて大正から昭和にかけて活躍しました。 精好仙台平が高く評価され、昭和31年には人間国宝にも認定されていま...

古賀フミとは？ 古賀フミは、昭和2年生まれの染色家です。曾祖母や母から佐賀錦の技法について学び、昭和後期から平成にかけて着物作家として活躍しました。 独立して上京してから昭和41年に日本伝統工芸展にて入選を果たしたことを皮切りに、多くの賞を受賞して高い評価を受けるようになり、平成6年には人間国宝にも認定されています。...

小森久とは？ 小森久は1928年（昭和3年）に福岡県朝倉市で生まれた染師で、草木染め一筋で歩んでこられました。 筑前の小京都と呼ばれる秋月（福岡県朝倉市）に「小森草木染工房」を構え、茜、藍、栗、蓬、梅、葛の葉などの秋月の山奥で採取した草木を染料に草木染めの作品作りに励んでいます。 小森久は元々、博多織職人でしたが、...

小宮康助とは？ 小宮康助は1882年（明治15年）東京都墨田区で生まれた染色家で、1961年（昭和36年）78歳で亡くなりました。浅野茂十郎氏に小紋の型染めを学び、化学染料を使った「しごき」と呼ばれる型染めの技法を生み出しました。 小宮康助は1955年（昭和30年）に江戸小紋で人間国宝の認定を受け、6年後に78歳で亡...

小宮康孝とは？ 小宮康孝は1925年（大正14年）に東京都台東区浅草で生まれた染色家で、2017年（平成29年）91歳で亡くなりました。 小宮康孝の父親は同じ染色家で人間国宝に認定された小宮康助で、小宮康孝も1978年（昭和53年）に人間国宝に認定され、1985年（昭和60年）に第1回東京都文化賞を受賞しています。 ...